2023/01/26 00:39

いつの頃からだろう。

星や月が好きになったのは。
きっと宮沢賢治の、銀河鉄道の夜が星空との出会いだったように思う。
星の光とは、遥か昔の光だと聞いた事がある。

シリウスは7年前
ベテルギウスが500年前
リゲルが850年前

今日の地球で見える光はそんなにも遠い昔のものなんだ。
そして2022年、地球から最も遠い星の光が発見された。
129億光年という人間の感覚では及ばない光。その星の名を「エアレンデル」というらしい。
僕は、そんな星空に無限のロマンや決して人の手の届かない世界を感じる。
未だ見ぬ光に思いを馳せる事は創造の源だし、今でも銀河に夜汽車の音を聴く。

太古の民は空に浮かぶ星や月を眺め何を思ったのだろう。
そして、いつか人類が滅んでも月は今日と同じように輝いているのだろうか。
何百年、何千年の後、この場所で夜空を眺めた誰かが見る光。
星を通しての過去と未来の交信。
世界が変わっても星や月に無限の夢を見る世界であって欲しい。